長芋をすりおろしたら変色する原因は?防止するには?長芋豆知識

長芋をすりおろした直後から、赤や茶色に変色することがあります。

食べるのを躊躇してしまうくらい変色してしまうことがありますが、なぜ白い長芋をすりおろしたのに変色してしまうのか、そのまま食べてもいいのか、変色を防ぐ方法はあるのかなど、意外と知らない長芋の扱い方について詳しくご紹介したいと思います。

長芋の賞味期限や保存方法も併せてご覧ください。

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長芋がすりおろした瞬間から変色してしまう原因

長芋はしっかりとしたとろみがおいしく、ご飯にもあうので朝食にもピッタリですが、すりおろしている側から変色していった経験はありませんか?
味にそれほど違いは感じないけれど、やっぱり白いキレイな長芋を食べたいと思うはずです。

見た目はきちんと白い長芋なのに、どうしてすりおろすと茶色に変色してしまうのでしょうか。
考えられる原因の1番は、収穫された長芋が未成熟であったということです。
まだ収穫に適した時期ではない時に収穫されて貯蔵、出荷されたためにこのように茶色く変色してしまうようです。

未成熟な長いもを貯蔵していると通常の長芋と皮の見た目も違います

皮の色がいつもとは違う色に変色している時には、未成熟な長芋であることが多いです。ですので、長芋を購入する際にはその選び方も大切になってきます。

長芋の皮がシワシワではなくピンと張りがあるものを選びましょう。

また、表面に傷や凹凸のないものがいい長芋の条件です。

さらにひげ根が少ないほうがいいですね。
もし、切り分けてある長芋の場合はその切り口が真っ白で水分が多そうなものを選びましょう。

すりおろしのために皮をむいた長芋が、カットした部分から徐々に変色してしまう原因

皮をむいて少し時間が経ったり、使う部分をカットした断面、すりおろしてから時間が経つと白かった長芋が赤黒く変色します。

傷んでいるから変色するのではありません

長芋に含まれている酵素が酸化するために起こる現象です。

ですので、変色しても食べることができるので安心してください。
しかし、見た目はお世辞にもきれい、おいしそうとはいえないので、必要な分だけ皮をむいてカットするのがいいでしょう。

皮をむいた長芋が残った時に保存していた場合も変色します

少しの変色であれば、食べても問題ありません。

しかし、変色している部分が多い場合には注意が必要です。
目で確認するだけではなく、臭いを嗅いでいつもと違うにおいがしないか確認しましょう。
すこしでも異常を感じたら食べないで破棄するのが1番です。

すりおろしのために皮をむいた長芋の変色を防ぐ5つの方法

皮をむいてしまった長芋は変色してしまいますが、それを防ぐための方法があるのでご紹介します。

水につける

皮をむいた長芋をボウルに水を入れて浸けておくことで変色を防ぐことができます。

ただの水につける方法の他に酢を入れた酢水、塩を入れた食塩水につけておくことでも同様に長芋の変色を防ぐことができます。
水につけることで酸化を防ぐことができますが、この3種類のなかで1番おすすめなのが酢水につけるということです。
そうすることで長芋を食べた時に口が痒くなったり手が痒くなることを防ぐことができます。

長時間つけておくことはなく、10分程度で十分です。
水500mlに酢を大さじ1程度を入れた酢水につけるといいでしょう。

加熱する

生で食べたい時にはできませんが、炒めものをする時には加熱処理はおすすめです。
鍋にお湯を沸かして熱湯にサッとつけることも変色防止になります。

冷蔵庫(低温)で保存する

皮をむいてしまった長芋は食べやすいサイズに切って保存容器に水と一緒にいれて保存するのもいいでしょう。

すぐに使う場合は最初にご紹介したように酢水に浸けて使用するのがいいですが、余ったものは上記のように冷蔵庫で水につけて保存しておきましょう。
その際は、水を毎日交換し早め(3日程度)に食べましょう。

すりおろした長芋の変色を防ぐ方法もご紹介

皮をむいて残った長芋もそうですが、食べるためにすりおろした長芋も時間とともに変色することがあります。
そういった経験をしたことのある人が多いと思います。

その場合も、さきほどの見出しでご紹介した方法にも使った酢を使うことで変色までの時間を遅くすることができます。
やり方は簡単です。

長芋をすりおろしたら少量の酢をそのすりおろした長芋に入れるだけ

2滴程度で十分です。

この程度なら、変色までの時間を遅くさせ長芋の味にも影響がないですよ。
しかし、当然たくさん酢を入れてしまうとにおいや味に影響が出てしまうので使う量には気をつけましょう。

同じように酸味のあるレモン汁でも同様の効果があります。
使い方も同じなので、家にある方を使ってもいいですし少しの味の違いはあると思うのでお好みで使い分けるといいでしょう。

長芋の賞味期限と正しい保存方法

長芋の賞味期限は保存の仕方や長芋の状態によって大きく変わります。

カットされたものが1番短く、冷蔵庫で一週間ほどしかもちません

カットされていないものであれば、最低でも一ヶ月、長くて三ヶ月ほど保存できます。
1本まるごと保存するときは新聞紙でくるんだり、そこにプラスしておがくずを入れるとさらに保存期間は長くなります。

賞味期限は正しい方法で保存された場合に限ります。
このように賞味期限を長くするためのポイントはいくつかあります。

長いもがそのままの場合は新聞紙でくるんで袋に入れて冷暗所で保存します

おがくずに入っていた場合には新聞でくるむ必要はなく、冷暗所で保存します。

もし、食べきることができないとわかっている時は、まとめてすりおろしてから冷凍しておくと賞味期限も1ヶ月と長くなるのでおすすめです。

皮をむいたり切った断面はこれまでご紹介した方法や、切り口に酢を塗るなどして変色を防ぎながら上手に保存するといいですね。