宅配や出前は、家にいながら美味しい食べ物が食べられる、便利なシステムです。
普段何気なく使っている、この言葉ですが、意味に違いはあるのでしょうか?
ここでは、宅配と出前の違いや、その他の食べ物にまつわる似ているようで意味が違う言葉についていくつかをご紹介しますので、明日の話題のタネに、是非ご一読してみてください。
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宅配と出前の言葉と意味の違いについて
出前と宅配では、出前の方が日本では古くからある言葉です。
発祥は蕎麦屋さんで、お店に食べに行けない遊女がそばを食べたがったことから出前のサービスが始まりました。
お寿司の宅配サービスも、お店で食べることを想定していない宅配専門店で作られていることが多いですよね。
お店で食べられるお寿司屋さんでサービスを頼む場合は、出前になります。
このことから、出前は店で食べるものを持ってきてもらうサービス、宅配はお店で食べないものを持ってきてもらうサービスです。
宅配や出前との違い以外にも気になる、デリバリーや仕出しとは
出前や宅配と似たような言葉で意味のわかりにくい単語は他にもあります。
いくつか単語を挙げて、その意味も説明します。
仕出し
お祝いの席や法要のときに用意するお弁当のサービスを主に行っているところをいいます。
通常のお弁当屋さんで手配するよりも豪華で少し金額も高く、たくさんの量が必要なときに使うのが一般的です。
予約しないと利用出来ないので、法要などの前もって人数が把握出来るときに手配します。
町内会のお弁当が出るようなイベントのときにも使われたりしています。
デリバリー
外国語のデリバリーとう単語の持つ意味は「配達」「宅配」の他に「量産」や「話し方」というものまでありますが、日本でのデリバリーは宅配という意味で使われています。
そのため、デリバリーピザなら宅配ピザです。
ケータリング
普段経験することが少ないので一番ピンと来ないかもしれません。
ケータリングとは、現地配膳サービスです。
自宅やイベントう会場にご飯やおかず、スイーツなどをバイキングのように並べたり、スタフの人が配膳してテーブルまで運んだりするサービスのことをいいます。
仕出し店でも地域によってはお葬式のときの親族の食事を斎場が手配してケータリング形式でサービスすることもあります。
宅配や出前の定番、ピザとピッツァの違いとは
ピザとピッツァの違いはイタリア語と英語だと、というものではありません。
そもそもの料理が違います。
どちらが先に生まれたと言うと、ピッツァであり、イタリアで作られました。
その後イタリアの移民がアメリカに伝えたことからピッツァの存在が広まったのですが、アメリカ人の食べやすいようにカスタマイズされて変わっていったものがピザとなりました。
私達が普段食べているデリバリーピザはアメリカのピザに近いです。
イタリアのピザはそもそも丸くカットされていない状態でテーブルに運ばれ、ナイフとフォークで食べるのが普通です。
石窯でカリカリに焼かれたものがピッツァなので、切り分けてシェアするのは少し難しいです。
アメリカのピザはイタリアのピザよりも大きく、ピザカッターで切り分けてみんなで手で食べますよね。
焼くときもオーブンでふわふわに焼かれたパンに近いものなので、ピッツァとは食感が全然違います。
イタリア料理のお店に行けばピッツァが食べられますが、宅配ではなかなか見かけることがありません。
イタリア系料理のお店でも大衆食堂に近ければピッツァではなくピザを提供しているお店も多いです。
日本人にはピザの方が馴染みがあるということですね。
出前をするなら、「きつね」?「たぬき」?その意味と違いについて
そばやうどんに付いているこれらの動物の名前の違いが分からなくて注文のときに困ることはありませんか?
この2つの違いを分かりやすく解説します
きつねは油揚げののったうどん
きつねとは、きつねの好物である油揚げをのせたうどんをいいます。
しかしうどん限定なのは関西方面だけで、関東ではきつねというべ油揚げの乗ったうどんとそばを指します。
たぬきは地域で違いがある
たぬきは「タネ抜き」が語源になったメニューです。ここでのタネとは天ぷらのことをいいます。
天ぷらの乗らない、天かすの乗ったそばやうどんを指すのですがこれも関西と関東では違いがあります。
関西では天かすは使わず、油揚げの乗ったそばを指すのです。
うどんとそばの違いの分からないメニューは他にもある
わかりにくいものの代表でいえば素うどんとかけうどんの違いですが、これは同じものを指します。
どちらも具のないうどんです。
かけうどんという名称は、主に関東で使われている言葉となります。
また、もりそばとざるそばの違いは、海苔の有無のみです。
起源を遡ると江戸時代になるのですが、元々もりそばはせいろに盛られたものではありませんでした。
「お椀に盛られたそばは最後の方になると水っぽくなってしまって美味しくない」といういうお客さんの声を受け、せいろに盛るようになったのがさるそば誕生のきっかけです。
当時から差別化のために海苔がトッピングされていました。
当時は器の違いもありましたが、途中でそば粉の価格が高騰したためにかさ増しをする目的でもりそばもせいろに盛られるようになり、そこから盛りそばとざるそばの違いは海苔の有無のみとなったのです。
出前の定番、チャーハンと似ている食べ物の名前と違いについて
似ているものの名前は他にもチャーハン、ピラフ、焼き飯、パエリアなどがあります。
こちらも各名称と簡単な違いを説明します。
チャーハン
チャーハンは炊いたご飯を肉や野菜と一緒に中華鍋で炒めて味付けをする料理を言います。
シーフードが入れば海鮮チャーハン、レタスチャーハンなどのバリエーションもあり、一般家庭でも作られることが多いのでもとが中華料理でも日本人にとても馴染みの深いものです。
ピラフ
知らない人が多いのですが、ピラフは炊き込みご飯です。
最初にお米とみじん切りにした玉ねぎをバターで炒めて、肉や野菜などの他の具材も合わせ、ブイヨンやコンソメなどのスープでじっくり煮込んで炊く料理を指します。
手間がかかるので家庭ではあまり手作りのピラフは作られません。
焼き飯
お好み焼き屋さんなど、鉄板のあるお店にあることの多いメニューです。
その名の通り飯を焼くので、鉄板でご飯を焼き、後から卵を入れるという工程もチャーハンとは違います。
パエリア
ピラフと似ていますが、ピラフはトルコ料理なのに対しパエリアはスペイン料理です。
オリーブオイルで米を炒め、シーフードと野菜を入れて煮込んで完成するのがパエリアです。
専用の平たい鍋も売っており、見た目が豪華なのでパーティーメニューとして作られることもあります。