粉類の多くはほとんど糖質です。
片栗粉も例に漏れず糖質の塊なので、ダイエット中で糖質制限をしている人には避けたい食材かもしれません。
しかし実は片栗粉は糖質制限中の人でも上手に使えば味方になってくれる優秀な食材なので、倦厭することはないのです。
片栗粉に含まれている糖質の量やカロリーを紹介するので、ダイエット中の食事メニューの参考にしてみてくださいね。
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片栗粉は三大栄養素の炭水化物でできている
片栗粉は、元々はカタクリという植物で作られていた粉でした。
しかし年々カタクリの栽培量は減っていき、片栗粉を作るのが難しくなってきたことから、同じような効果の出るじゃがいものでんぷんを使うようになりました。
原材料は変わったものの、片栗粉のカタクリという名前だけはそのまま残っています。
でんぷんはブドウ糖の塊なので、栄養素としては炭水化物となります。
炭水化物は体を動かすエネルギーを作るという大事な役割がありますが、一方で脂肪になりやすいという面もあるので、ダイエットをする人には天敵となる存在です。
米や小麦粉と同じ炭水化物でできているものなので、食事制限をしている人には片栗粉が入っているものは避けるようにしている人もいます。
片栗粉は炭水化物だけどダイエットに大きく影響は出ない
片栗粉の栄養素は炭水化物ですが、実はダイエットには大きく影響するほどの存在ではありません。
片栗粉100gに含まれる糖質量は約82gで、この数値は粉類の中でもトップクラスの糖質量です。
しかし、片栗粉を主な食材として扱う料理というのは一般的にはありません。
使っても料理の中で大さじ1や小さじ1程度のもので、片栗粉大さじなら糖質は7.4gしか含まれないのです。
しっかり糖質制限を考えているならこの7.4gをどの程度の割合で摂取するかを考える必要がありますが、ダイエットで過剰に気にするほどの糖質量ではありません。
先述の通り、炭水化物は体を動かすエネルギーです。
全く摂らなくて良い栄養素というものではありません。
片栗粉に含まれる栄養素とカロリー
片栗粉に含まれるのは炭水化物だけではありません。
微量ですが、他の栄養素も含まれています。
また、片栗粉に含まれるカロリーも気になるところですので一緒に紹介します。
片栗粉には鉄やカルシウムが微量に含まれている
片栗粉には、鉄や銅、マグネシウム、カルシウム、カリウムが含まれています。
しかし100g中に見たときのこれらの含有量というのは、健康や美容に大きく影響を及ぼすほどのものではなく、本当に微量と考えて問題ありません。
やはり片栗粉で大きく栄養素として見るべきなのは糖質だけになります。
カロリーも料理中に含まれる量は低い
片栗粉100gに含まれるカロリーは330kcalです。
こして見ると大きな数字ですが、片栗粉を100gも摂取する料理はほとんどないと考えると、さじで見たほうが現実的な数字になります。
大さじ1で33kcalなので、唐揚げを数個揚げるのに使う量でも20~30kcal程度です。
そう考えると唐揚げ1個にかかるカロリーは4~5kcal程度となるので、あまり気にする必要はありません。
摂取量が多いのは片栗粉を水で溶いて料理に加えるようなもので、あんかけ焼きそばや八宝菜のようなものが代表となります。
炭水化物の多いでんぷん粉は片栗粉だけではない
でんぷん粉と考えたときに一番使う頻度が多くて思いつきやすいのが片栗粉ですが、でんぷん粉は他にもあります。
それらの炭水化物量はどうなのかも一緒に紹介しましょう。
お菓子作りの定番はコーンスターチ
コーンスターチはお菓子作りや離乳食の定番です。
とうもろこしのでんぷんで出来ていて、とろみが温度に影響されないので使いやすいという特徴があります。
100g中に含まれる炭水化物量は86gなので、片栗粉よりも多少低いです。
しかし料理に代用しようと考えると、片栗粉は透明ですがコーンスターチは白く濁るので出来上がりに違和感を感じるかもしれません。
さつまいもが原料の甘藷でんぷん粉
さつまいもから作られるでんぷん粉です。
片栗粉よりもとろみがゆるやかで、お菓子作りで使われることが多いです。
わらび餅などは甘藷でんぷん粉を使用しています。
炭水化物の量は100g中90.2gと、でんぷん粉の中でも高めとなっています。
水産加工物には小麦でんぷん
小麦が原料となるでんぷん粉で、お菓子やかまぼこなどの練り物に使われる事が多いです。
炭水化物は100g中94.6gと、ダントツの高さを持っています。
原料が小麦粉なので仕方のないことです。
こちらも100gを1回の料理で使うことはあまりありませんが、でんぷん粉の中でも高いということは覚えておいても良いでしょう。
片栗粉は満腹感があるのでダイエットでも使える優秀食材
そのため、炭水化物の塊でもダイエットの強い味方になってくれる食材と考えていいでしょう。
とはいえ毎食あんかけにするとそれなりに摂取してしまうことになるので、上手に付き合いながらダイエットに役立てましょう。