ジンギスカンとラムの違いとは?ジンギスカンの美味しい食べ方

ジンギスカンとラムにはどんな違いがあるのでしょうか?また、ラムとマトンの違いとは?

少しクセのあるジンギスカンですが、匂いがきついものとそうでないものはこんな違いが理由かもしれません。

初めてジンギスカンを食べるのならラム肉、本格的なジンギスカンを食べたいのならマトン肉がおすすめです。食べ比べてみるのもいいですね。

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ジンギスカンとラムの違いはタレの違い

ジンギスカンといえば北海道を代表する郷土料理の一つ。北海道を訪れることがあったらぜひ食べてみたいと思う人は多いはず。

ジンギスカンは羊の肉を使いますが、ラムも羊の肉に違いありません

ジンギスカンで食べられる羊肉は主にラムとマトンで、これらを独自のタレを付けて食べるのがジンギスカンというわけです。

ジンギスカンは広い意味では焼肉

炭の上に置いた網で焼くのもジンギスカン鍋で焼くのも焼肉の一つではあります。では、何をもってジンギスカンと呼ぶかといえば、それは「ジンギスカンのタレに付けて食べるから」なのです。

さらにジンギスカンには、味をつけない生の羊肉を焼いてからタレに付ける食べ方と、あらかじめ肉をタレに漬け込む味付きジンギスカンの2通りがあります。

どちらが美味しいかということについては個人の好みではありますが、ジンギスカンを食べ慣れない人は羊肉独特の匂いが気になることがあり、その場合は味付きの方が食べやすいことが多いと言えます。

生後1年以内の羊を使った比較的クセの少ないラムをタレに漬け込んで食べるジンギスカンが初心者向きだと思います。対して生後2年以上の羊肉であるマトンは、羊独特の味わいを堪能するのに向いています。

ジンギスカンのラムとマトンの違い

ラムとマトンの違いはざっくり分けると食肉に加工される段階の羊の年齢ということになりますが、その定義は意外と曖昧だったりします。

ジンギスカンで食べる羊肉は若いラムか大人のマトン、それを区別するのはなんと羊の歯

人間と同じくはが生え変わる羊は、生後1ヶ月ほどで乳歯が生え揃い、1年ほど経つと徐々に成歯(永久歯)に生え替わりはじめます。その後5歳くらいまでに成歯(永久歯)に生え変わります。

成歯が生える前の羊肉をラム、生えた羊の肉がマトン

多くの食肉がそうであるように、若い羊の肉は柔らかな食感です。また、羊肉特有のにおい、いわゆる「肉の臭み」が感じにくく食べやすいのが特徴です。

より成熟した羊肉であるマトンは独特の香りがあり、好みが分かれるところですが「ジンギスカンを味わうならマトンだ」という意見は少なからずあります。脂肪分もラムより多く、ガッツリ食べたい派にはラムよりマトンが好まれます。

ちなみに、ニュージーランドのように羊をよく食べる国ではラムとマトンの他に「ホゲット」という分類があります。こちらは成歯に生え替わっても、その本数が2本より少ないものを指します。日本で味わうことはまずできないと思いますので、ニュージーランドなど羊肉の本場へ旅行した際はぜひ味わってみてはいかがでしょうか。

ラムやマトンなどのお肉の特徴について

ラム

適度な脂があるため柔らかな歯ごたえで人気があります。肉の中ではカロリーも低めで健康志向な人からも好まれます。

羊独特のクセも少なく、普段牛肉や豚肉を使っている料理でも置き換えて作ることも可能です。

マトン

ラムよりも脂肪が多めでしっかりとした歯ごたえが特徴のマトン。牧草のような特徴的なにおいもジンギスカンの醍醐味と言えるのではないでしょうか。ジンギスカン以外でも、カレーのようにしっかりスパイスを効かせた料理によく合います。

ロース

味付けで販売されるジンギスカンによく見られるロースは、大人の羊の中でも親になってから程ない羊の肉です。脂身が少ないのであっさりとした味わいです。

ジンギスカンとして目にするのは主にラムやマトンですが、より専門的なお店ではショルダーやレッグなど部位別に羊肉を味わえることがあります。

脂肪の多さや柔らかさの違い、非常に希少な部位など機会があれば部位ごとの違いを味わってみるのもいいのではないでしょうか。

ジンギスカンの解凍の方法

ジンギスカンを一般的に食べる北海道では生の羊肉も販売されていますが、多くの場合は冷凍されたものを手にすることでしょう。

冷凍されたジンギスカンをより美味しく食べるためには、その解凍方法にも注意を払いたいところです。

冷蔵庫に解凍機能や専用の解凍庫がある場合は、そちらを利用するのが一番ですが、一般の家庭では難しいもの。

手軽に美味しく食べられる解凍方法は氷水を使うこと

冷凍されたジンギスカンが濡れないようにビニール袋でしっかり密封します。ジッパー付きの保存袋を使うと安心です。ボウルや鍋などの容器に氷水を張り、ビニールに入れたジンギスカンを沈めます。

  • 少し時間はかかりますが、肉の温度を不用意に上げることなく解凍できます。
  • 氷が溶けてきたら解凍されるまでは氷を追加しながら低い温度を保ちつつ解凍するのがコツです。
  • 解凍後のジンギスカンは空気に触れないように注意して早めに食べるようにしましょう。

ジンギスカンの焼き方に違いはある?ホットプレーやフライパンで焼く場合

「大阪には一家に一つたこ焼き機があり、北海道には一家に一つジンギスカン鍋がある」

ひと昔前まではそんなことも言われましたが、最近はそうでもないようです。

焼肉用の専用コンロやホットプレートを使ってもジンギスカンは美味しく頂けます

火の通りにくい野菜を焼いて肉は後から。

火の通った野菜を肉と一緒にタレをにつけて召し上がれ。

大きめのホットプレート

肉の領域と野菜の領域に分け、まず野菜を焼いていきます。しんなりしてきたところでジンギスカンのタレを大胆にかけましょう。そして反対側の空いた肉スペースでジンギスカンを焼き始めます。

フライパン

まず野菜を炒めタレで味をつけたら大皿に取ります。フライパンをキッチンペーパーなどでさっと拭いてから肉を焼き、火が通ったら先ほど取っておいた野菜の上に乗せて一緒にいただきましょう。

ちなみに、ホットプレート・フライパンとも味付きのジンギスカンを焼く場合、油はひきません。味付きではない肉の場合は、肉に脂身の塊が入っていることがあるのでそれをあらかじめ焼いて油をなじませておくこともあります。

家庭でも気軽に楽しめるようになったジンギスカンですが、縁の薄い地域ではどうやって食べるのか、ラムやマトンの違いは何か疑問に思うことも多いかもしれませんね。

最近ではジンギスカンと銘打っているものの、豚肉や牛肉をジンギスカンダレで味付けした、羊肉ではないジンギスカンも見かけるようになりました。

一般的な焼肉のたれとも違う味わいのジンギスカンダレで食べると、豚肉や牛肉も一味違って美味しいですよ。野菜以外にもうどんを入れて余分なタレを吸わせるとジンギスカン味の焼うどんになるのでお勧めです。