冷凍パイシートの使い方とは?コツやポイントを紹介します

冷凍パイシートを使ってアップルパイを作ってみたけれど、サクサクに仕上がらない…そんなときには、このようにして冷凍パイシートを扱ってみてください。

解凍やカットするときのポイント、焼くときのコツなど上手に冷凍パイシートを焼くのにはこんな一手間が必要だったんですね。

冷凍パイシートの使い方について紹介します。

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冷凍パイシートの使い方で間違えてはいけないのが解凍方法

アイスクリームを常温に出しておくとすぐに溶け出してしまうように、冷凍パイシートもまた、室温で置かれる状態が長くなればすぐに解凍が始まってしまい、冷凍パイシートの表面に水滴がたくさん付着します。
一度水滴がパイシートに付着してしまうと、パイシートがベチャッと水っぽくなってしまうだけでなく、アップルパイの膨らみが足りなかったりパイの風味が落ちてしまうなど、見た目や味にも影響してくるため、まずは冷凍パイシートを購入したら自宅に直帰し、すぐに冷凍庫に入れて保存状態を良好に保つことが大切です。

次にパイシートを解凍するときのコツですが、常温ではなく冷蔵庫で解凍することが大切なポイントになりますので、時間がないからと常温10分ほどで短時間解凍するのではなく、パイ作りの前日から冷蔵庫に入れて時間をかけてゆっくりと解凍するようにしましょう。

先程も紹介したように、常温にさらされたパイシートは水滴を出して解凍されていくのでパイ生地がベチャッとしますが、冷蔵庫で解凍することにより、水滴が出ることなく良い状態で解凍が進むので、これでアップルパイづくりの第一工程は大成功ですよ。

冷凍パイシートはとても繊細 使い方に気をつけましょう

冷凍パイシートを正しい方法で解凍できたら、次にアップルパイ作りに取り掛かる際の注意点にも気をつけながら作業を進めていきましょう。

冷凍パイシートは、室温に置かれれれば置かれるほど、どんどん柔らかくなっていきますし、ベタベタとして扱いが難しくなっていきますので、冷蔵庫から取り出してからは時間との勝負になるといっても過言ではありません。

そのため、アップルパイ作りに必要な道具は、冷凍パイシートを冷蔵庫から取り出す前に全て身の回りに準備し、作り始めてからバタバタすることがないように万全に整えておきましょう。

また、部屋の温度が高いとその分冷凍パイシートがダレやすくなってしまうので、出来る限り部屋を涼しい状態にしてから調理に臨むことをおすすめします。

作業の途中で生地がダレてしまったときには、扱いにくくなる前に作業を急ぐのが一番ですが、焦って失敗するよりは一旦冷蔵庫に戻し、冷やしてから再度作業をした方が、落ち着いて作業ができるので、初心者の方にはおすすめです。
特に夏場は生地がダレやすく、作業が何度も中断されることになるかもしれません。

伸ばさないほうがいい?冷凍パイシートの上手な使い方

冷凍パイシートを使ったアップルパイのレシピの中には、「生地を綿棒で伸ばす」と書かれているものがありますが、私は冷凍パイシートを伸ばすことはあまりおすすめできず、そのままの状態で使えるのであれば、伸ばさないで使って欲しいと思います。

冷凍パイシートはすでに層が整った状態で袋詰めされているので、そのままの状態で使うのがポイント

一番キレイにアップルパイが焼き上がりますし、無理に伸ばすことできれいな層に傷を付けてしまったり、焼き上がりがポロポロと崩れてしまうような仕上がりになることがあるので、生地を伸ばしたことを後悔しかねません。

しかし、パイシートの使い方によっては、作りたい大きさのアップルパイに対して冷凍パイシートの大きさが足りず、いくらか冷凍パイシートを伸ばさなければいけない場合も出てくるでしょうから、冷凍パイシートを伸ばさなければいけない時には、力を余り加えないように注意して、優しく必要最小限の長さに伸ばすのが、良い方法だと思います。

冷凍パイシートは焼き方がポイントサクサクに仕上げるコツ

冷凍パイシートにりんごを挟んで焼く準備が出来たら、一番重要な、焼き上げる際のポイントについても押さえておきましょう。

冷凍パイシートは、常温のものよりも低温のものの方がよく膨らむので、オーブンを余熱している間の時間を使って、アップルパイを冷凍庫に入れて冷やしておきましょう。
また、パイがしっかり膨らむためには、高温が必要になりますので、最初はオーブンを220度程度に予熱しておき、焼き始めから200度にして、10分程度高温をパイシートに当てることで膨らみを良くします。

しっかりと層が出来上がっている冷凍パイシートは、表面にこんがりと焼き色がついても、りんご側が生焼けのようにシトシト、真っ白に焼き上がってしまうことも多いため、始めの10分間をパイを膨らませるために高温で焼いたら、残りは温度を下げて、150度程度で焼き時間も多めの40分ほどにすることで、中までサクサクに焼き上げることができます。

特にアップルパイはりんごから出る水分が多いので、パイの内側が焼けるまでに時間がかかることからも、低温でじっくりと焼き上げることが焼き方のコツになるんですね。

冷凍パイシートを焼く前までは熱や水分を出さない事がポイント

これまで紹介してきた、冷凍パイシートの正しい扱い方、アップルパイ作りを成功させるためのコツを見ていただければ分かる通り、冷凍パイシートには「熱」と「水分」がネックになります。

そのため、アップルパイを作る段階で気をつけられるポイントはまだまだあり、

  • パイシートに包むアップルフィリングは、冷めたものを使う
  • アップルフィリングは出来る限り煮込んで、水気を少なくする

ことで、より冷凍パイシートを良い状態で使うことができますので、参考にしてください。

冷凍パイシートに「熱」と「水分」がネックだということがわかれば、自ずと作りやすいパイも決まってきます。

アップルパイやキッシュ、エッグタルトのような水分が多めの材料を使ったパイは、パイシートの使い方がその分難しくなるので上級者向きですし、初心者向けの失敗が少ないパイを作りたいのであれば、パイ生地を丸めて焼くだけのコロネ(焼いてからクリームなどを詰めます)やチョコレートパイ、ウインナーパイなどがおすすめです。

とはいえ、冷凍パイシートの使い方のコツさえ押さえておけば、どんなパイも簡単に作ることが可能ですので、ぜひここで紹介したコツを頭に入れて、冷凍パイシートを使ったパイづくりのレパートリーを増やしてみてはいかがでしょうか。