冷凍した食品の保存期間【魚編】保存方法とコツ・解答方法を解説

魚をたくさん購入したときなど、一度に食べきれない場合は冷凍して保存すると冷蔵よりも長く保存することができます。ここで気になるのが、冷凍した魚の保存期間ではないでしょうか。

ここでは、魚を冷凍保存する時の保存期間についてお伝えします。冷凍する時のコツやポイントについてもご紹介しますので、併せてチェックしてみましょう。

魚を上手に保存して、便利に活用してください。

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魚を冷凍する時の保存期間は?冷凍しても早めに食べると美味しい

魚を冷凍保存する場合の保存期間は魚の種類や状態にもよって左右されますので一概には言えませんが、おおよその目安はひと月ほどです。

生の場合やすり身にした時などは最大で3週間、下味をつけたものや加熱調理したものは最大で4週間ほどの冷凍保存が可能です。
しかしこちらはおおよその目安ですので、使う前に魚の状態を確認して何か異変があった場合にはもったいないですがその魚を使うのはやめましょう。

また、冷凍庫を開ける頻度が多いご家庭ではそれだけ冷凍庫の温度が上がりやすくなっています。
ひと月よりも早く劣化が進んでしまいますので注意が必要です。
しっかり下処理をして冷凍保存しても、酸化や乾燥と言った現象から完全に逃れる事は出来ません。
冷蔵保存よりは保存期間が伸びますので安心してしまいがちですが、保存期間はひと月でもできれば2週間以内で食べきってしまった方が、品質の劣化などのリスクが無く本来の美味しさを楽しんで食べる事ができます。

冷凍保存は便利ですが絶対ではありません。
買ってきた魚を冷凍した場合でも新鮮さを楽しみたい時には、なるべく早めに食べるようにしましょう。

魚の冷凍保存期間を伸ばすコツ

魚を美味しく冷凍保存したい時には魚をただそのまま冷凍庫に入れるだけではいけません。

正しい手順とポイントを押さえる事で冷凍保存できる期間も長くなります。

冷凍保存の基本は水分は出来るだけ除去して、空気に触れさせないという事です。

水と空気をできるだけ遮断しながら保存すると劣化せずに美味しく冷凍保存できる期間が伸びます。

忘れてはいけないのは、いくら水と空気を遮断しても素材が良くないと冷凍保存しても美味しく食べる事はできません。
冷凍保存をしても少しずつ魚は劣化しますので、鮮度の良い魚を冷凍保存しましょう。

それから「下処理は確実に行う」という事です。
冷凍保存するからと言ってそのまま冷凍庫に入れてしまうよりも下処理をする事で美味しく食べられる期間が長くなるのと同時に使う時も楽に使えますので下処理をしてから冷凍庫に入れましょう。

「水分と空気はできるだけ除去する」という事が冷凍保存においては美味しさを左右しますので、この工程も慎重に行う事で魚は美味しく長く冷凍保存できるようになります。

大まかですが以上三点を心がけて魚を少しでも長く冷凍保存しましょう。

魚を冷凍保存する方法・保存の手順

まず、先ほどもあったようにお買い物の時には鮮度の良い魚を選びます。

それから、魚を一匹丸ごと買ってきた時には内臓や鱗などを取ります。
魚は血液の多い場所から早く傷んでいきますので、内臓をしっかりと処理し、魚の身に血液を残さないようにしましょう。
また、見落としがちなのが鱗やエラの部分ですがここをそのままにしておくと、臭みが出てしまい、美味しさが半減してしまいます。

内臓や鱗、エラをしっかり除去したら最後に流水で洗い流して水分をしっかり拭き取ります。
そして、ここで食べる時の事を考えて魚を切り分けておきましょう。
こうする事で食べる分だけを小分けにできますし、使う時にも早く解凍する事ができるので便利になります。

それからラップで包むのですが、ラップをする時には極力空気を抜きながら密閉状態を作るようにしてくるみましょう。
空気が酸化の原因になりますので慎重に行います。

それからジッパー付きの保存袋などに入れ、更に空気からシャットアウトして冷凍庫に入れると良いです。

冷凍した魚は保存期間内に美味しく食べよう!魚の解凍方法

冷凍した魚や肉を解凍すると、ドリップと言って食材から血の混じったような液体が出て来てしまう事があります。
これは食材の中の栄養やうま味が出てきてしまっているので、冷凍したものを解凍する時にはドリップを最小限に抑えるようにして解凍する事が大切になります。

温度差があったり、解凍しすぎの場合にドリップが多くなるのですが、時間はかかりますが「冷蔵庫でゆっくり解凍」する事が一番ドリップが少なく、鮮度も保ちながら解凍できる方法です。

解凍する魚の大きさにもよりますが、魚の切り身でしたら夜使う時には朝のうちに冷蔵庫へ、朝食に魚を食べたい時には前の日の晩に魚を冷蔵庫に移動させる事で自然に解凍する事ができます。

その他にも、流水解凍と言って、魚に水が触れないようにジッパー付きの保存袋に入れて流水に当てながら解凍を行う方法や氷水を張った大きめの容器に同じように水が触れないようにした凍った魚を入れて解凍する方法もあります。

どの方法も解凍しすぎにならないようにこまめに状態を確認しながら、ドリップが出ないように時間を見計らいながら解凍しましょう。

魚を美味しく冷凍するポイント・上手に保存するコツ

魚を美味しく冷凍するには「急速冷凍」と言って、早く冷凍させることが最大のポイントになります。

魚にも水分が含まれますが、水は凍らせると氷になって体積が増えます。
水が膨張して氷になると魚の細胞膜や細胞壁が壊れてしまうのです。
この氷の結晶の大きさは冷凍される時の物体が凍るスピードが関わっており、早く凍れば凍る程氷の結晶が小さくなります。
結晶が一番大きくなる温度はマイナス5度まで、結晶が大きくなりづらい温度はマイナス40度と言われています。
このマイナス5度までの段階を早く通り過ぎる事ができれば細胞を壊す事なく魚を凍らせることができます。

そのためには

  • 食材はなるべく小さく、薄くする事。
  • 熱伝導の良い金属のバットに乗せて冷凍庫に入れて保冷剤が冷凍庫にあれば保冷剤を上に乗せる。
  • 冷蔵庫に急速冷凍モードがあればそれを使う。

などと言った技を合わせると早く冷凍されますので美味しく冷凍する事ができます。

また、冷凍庫を頻繁に開け閉めすると冷凍庫内の温度が上がってしまい、低温が保てませんので冷凍保存しているものに霜が付いたりします。
これが美味しさを損なわせてしまいまますので、冷凍庫の無駄な開閉は避けながら、例え冷凍させたからと安心せずになるべく早く食べきることを心がけるとより一層美味しく冷凍保存した魚を食べられます。