豚肉を解凍する方法夏は常温で戻せばいい?豚肉の使い方

豚肉の解凍は常温でしてもいいのでしょうか?夏の暑い時期は冷凍したお肉をそのまま出しておいて解凍したくなりますが、その方法は危険です!?

豚肉を解凍するときには、どんな方法が適しているのでしょう。急いで解凍する方法とは?また、解凍したお肉はいつまでに使い切ったほうがいいのでしょうか。

豚肉を解凍する方法について紹介します。

関連のおすすめ記事

豚ひき肉と豆腐を使ったごちそうスープ!家族の夕ごはん

豚ひき肉も豆腐も、あまり保存のきかない食材です。この両方の食材を使って、何か料理を作りたいという時に...

ナスの保存方法を解説!常温・冷凍・干しナスで保存する方法

ナスを正しく保存をしないと、しなびてシワシワになってしまいます。ですが、正しい方法で保存をすることで...

なすの保存方法!切った後は冷凍・干しなす・オイル漬けで保存

なすを切った後、料理に全て使いきれずに残ってしまうことがあります。切った後のナスはどのように保存すれ...

冷凍したステーキの賞味期限は?美味しさを逃さない冷凍や解凍法

美味しそうなステーキ肉があっても、何らかの理由ですぐには食べられない場合もあります。そんな時は冷凍保...

ドライトマトを天日干しで作る場合の気になる夜の保存方法

家庭菜園などで野菜が沢山収穫できたら、乾燥野菜にする方も少なくありませんよね。ミニトマトもドライトマ...

豚バラを使った簡単ボリューム丼!ご飯の進む美味しいレシピ

食べざかりのお子様は、やはりお肉を使ったおかずが大好き。お子様に「何が食べたい?」と聞くと、決まって...

冷凍フルーツは全解凍してもOK?おすすめな解凍方法とレシピ

冷凍フルーツは、好きなフルーツを旬でなくても口にすることができ、価格の変動も少ない点が購入する私達に...

冷凍したカレーパンの解凍方法と美味しい温め方と復活のコツ

買い過ぎてしまったカレーパン、食べ切れなかったカレーパンは冷凍保存が出来ます。冷凍したカレー...

冷凍ご飯の上手な解凍方法!レンジなしで解凍する方法とコツ

ご飯が余ったときや、一人暮らしの方などは、冷凍ご飯にして保存する方が多いのではないでしょうか?炊きた...

茄子の保存の仕方は冷凍がおすすめ!冷凍方法やおすすめを紹介

茄子の保存の仕方では冷凍も可能なのでしょうか?茄子を冷凍保存することができれば、食材を無駄にせず...

冷凍したカレーの解凍方法とは?保存カレーの美味しい食べ方

冷凍したカレーはどのような解凍方法が一番いいのでしょうか。お手軽なのはレンジですが、なかなか解凍でき...

ひき肉の冷凍保存はパラパラだと使いやすい!保存の仕方を紹介

ひき肉を冷凍保存するときにはどのような状態にするといいのでしょうか?パックのまま冷凍してしま...

冷凍鶏肉の解凍後の賞味期限と傷んでいるかの見分け方・解凍方法

冷凍した鶏肉は、解凍後どのくらい保存することができるのでしょうか。解凍後の鶏肉の賞味期限について知り...

冷凍豆腐はまるでお肉の食感!冷凍豆腐を使ったステーキレシピ

豆腐は冷凍には向かない食材。そう思っている方は多いと思います。しかし、この豆腐を一度凍らせてから調理...

じゃがいもは常温での保存が正解!冷蔵保存すると食感が変化

じゃがいもを大量に貰ったら、どこに保存するのが適しているのでしょう。冷蔵庫で保存すると長持ちしそ...

豚肉の解凍は常温よりも冷蔵庫で戻すほうがいい

様々な料理に幅広く使える豚肉ですが、豚肉を冷凍で保存している場合には調理をする前に、解凍をする必要があります。

そんな「豚肉の解凍」皆さんはどのような方法でされていますでしょうか。

電子レンジの解凍機能を使って解凍している方もいれば、常温で置きっぱなしにして解凍している方もいると思います。
このように解凍には様々なやり方があると思いますが、実は、解凍の方法はお肉の美味しさを左右することになるのをご存知ですか?

解凍の方法でお肉の美味しさが変わるとはどういうことなのかと言いますと、お肉は解凍をする時に外側と内側の溶け具合に大きな差が生まれると、美味しさの源である肉汁が流れていってしまいます。

つまり、常温で解凍をしてしまうと外の解凍に比較して内の解凍が進んでいないという状態になり、美味しさの源である肉汁が外側の解凍部分から全て流れ出てしまうのです。
こうしたことから解凍は温度差が生まれ難い「冷蔵庫」という環境下で行うのが良いとされています。一定の低温環境が保たれている冷蔵庫内は、お肉の外と内をゆっくりと均一に解凍するため、内側と比較して外側の解凍が進みすぎているという状態を防止できます。

例えば、翌朝に旦那様とお子様のお弁当作りで豚肉を使う予定があるのであれば、前夜から冷蔵庫に入れておくのがお勧めです。
翌朝には丁度良い具合に解凍され問題なくお弁当作りを行えるはずですよ。

夏だからといって豚肉を常温で解凍するのはNG

夏場は外気温に伴って室温も高くなりますが、それを利用して、常温で豚肉を解凍するのは大変危険です。
なぜ常温で豚肉を解凍するのは危険なのか?その理由を見てみましょう。

夏に豚肉を常温で解凍するのが危険な理由

危険な理由はズバリ!「菌が繁殖するから」です。
菌は人間が暮らす23度前後の温度を含め、低温は5度から高温だと60度位までの温度であれば、繁殖できるようになっています。
つまり常温に置きっぱなしにするということは、菌に「どうぞ繁殖して下さい!」と言っているようなものなのです。

上記でもお伝えしましたように、常温での解凍は、解凍が均一に進みません。
内よりも外の方が早く解凍が進んでしまうのです。
内側が丁度良いくらいに解凍された頃には外側は既に解凍が済んでおり、内側が解凍されるまでに菌は繁殖し続けているということです。

そんな菌だらけの豚肉を口に入れることを考えてみて下さい。
万が一加熱が不十分だった時のことを考えれば常温での解凍はできないはずです。
常温で解凍していたけど今までは何の問題も無かったわ!という方は、たまたまであることを認識して、自分はもちろん家族のためにも今後、常温での豚肉の解凍は控えるようにして下さいね。

豚肉を時間をかけずに解凍したいとき

今日豚肉を使う予定だったのに解凍を忘れてた…!

「レンジ」や「フライパン」があれば、時短で豚肉の解凍を行うことができます。

とても簡単に行うことができますので困っている時は試してみると良いでしょう。

まず1つ目はレンジを使って豚肉を解凍する方法です。

この方法はレンジ、耐熱皿、キッチンタオルの3つがあれば行うことができます。
手順としては、耐熱皿の上にキッチンタオル→豚肉の順にのせて、そのままレンジで加熱するだけです。
加熱は「150W60秒/100g」「500W18秒/100g」「600W15秒/100g」を目安に行って下さい。
また、たくさんの量の豚肉を解凍する場合は何度かに分けて解凍をした方が、ムラ少なく解凍することができるでしょう。

2つ目はフライパンを使って豚肉を解凍する方法。

この方法で必要になるのはフライパンと水の2つのみです。
フライパンに水を約1/3カップ入れてその中に密閉袋に入れた豚肉を袋ごと入れます。あとは強火で約3分を目安に加熱します。
加熱後は火を止めて、約60秒フライパンに置きっぱなしにして、余熱で加熱を続ければ解凍完了です。
ただ、解凍する豚肉の量によっては上記の加熱時間が合わない場合もありますので、豚肉の量に合わせて加熱時間は調整して下さい。

このように豚肉の解凍方法には時短で行える方法もありますが、この方法は、他の方法と比較すると品質が低下しやすくなってしまいますので、あくまでも「困ったとき用」として考えて行うようにしましょう。

豚肉を焼く時には常温で30分置くと◯

豚肉を解凍する時に、常温で解凍するのはNGであることをお伝えしましたが、解凍後に実際に焼く際にはあえて常温においておくのが良いです。

あえて常温に戻した方が良い理由。
それは豚肉の内側が冷えたままになっていると内側に上手く熱が通らずに外側だけ焼けてしまうからです。
中まで熱を通そうとして焼き続けていると外は真っ黒焦げになっているなんてことにもなりかねません。
そうした状況を防ぐ上でも「常温に戻す」という工程が必須なのです。

常温に置いておく時間の目安は「約30分」です。

もちろん豚肉の厚さによっても時間は変わってきますが、目安として、まずは30分ほど常温に置きっぱなしにしてみましょう。
ただ夏場は冬場と比較して傷むスピードが早いため1/2程度の時間を目安に置くようにして下さいね。

一方で常温に戻した後に豚肉を焼く際には脂の部位から焼くことも大切です。
これは脂を余分に残さないようにするための作業であり噛んだ時の感触を良くする効果があります。
豚肉のステーキなどを作る際にはぜひ意識して焼くようにしてみて下さいね。

いつまでに使い切るべき?豚肉を解凍したもの

豚肉を解凍した後は基本的に「2日以内」を目安に使い切るようにしましょう。

ただ、この期間は冷凍している期間や冷凍の方法、解凍時のやり方などによっても多少前後します。
決して「2日以内でなければいけない」や「2日以内だから大丈夫」などというわけではありませんので豚肉の状態をよくチェックして判断することも大切です。

一方で、解凍後にやっぱり余ったから再度冷凍しようという場合は、品質が落ちることを覚悟の上で行うようにしましょう。

食材は冷凍することで組織が壊れ解凍する時に破壊された組織から旨味が流れていく仕組みとなっています。
極力美味しい状態で食べたいのであれば再冷凍は避けるのが無難かもしれませんね。