重曹の代用でベーキングパウダーは不可!美味しい黒豆の作り方

黒豆を煮る時、重曹を使って黒豆を作る方法があります。ですが、自宅に食用の重曹がないと黒豆作りに使うことができません。

自宅に重曹ではなくベーキングパウダーがある場合、重曹の代用としてベーキングパウダーを使うことはできないのでしょうか。使えるかどうかチェックしてみましょう。

また、重曹がない場合の黒豆の煮方や、圧力鍋や炊飯器を使った黒豆の調理方法についてもご紹介します。

こちらも併せて参考にして、美味しい黒豆を作ってください。

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黒豆を煮るときに重曹を入れる理由!ベーキングパウダーでは代用できない

「マメに働く、マメに暮らす」という意味で、おせち料理には欠かせない黒豆ですが、箸休めやおやつにもおすすめの一品です。
お豆を煮るのはとても難しそうに思われがちですが、実際は意外と簡単です。
自分で黒豆を煮れば、甘さを加減することができますから、より自分好みの黒豆煮を作ることができますよ。

さて、黒豆煮のレシピをみると、ふだんの料理ではあまり目にしないものが記載されていると思います。
錆釘と重曹です。

錆釘は他の料理では使わないのでかなり戸惑われることでしょう。
しかし、錆釘には黒く艶のあるお豆にするという大事な役割があります。
黒豆に含まれるアントシアニンが鉄が結びつくことで、鮮やかな黒になります。
錆びていた方が鉄分が流れ出しやすくなるため、錆釘と記載されているのです。
大事なことは「鉄」であることなので、釘ではなくお漬物などに使う鉄でもOKですよ。

重曹を料理につかうことがあるというのはご存知の方も多いと思います。
お菓子作りなどでたまに登場しますし、ベーキングパウダーに含まれる成分としても知られていますよね。

重曹の代わりにバーキングパウダーでも良いのか?と聞かれることがありますが、答えはNOです。

黒豆煮で重曹を使うのは柔らかくするためですが、ベーキングパウダーは「膨らませやすくする」という点を重視して重曹以外にもクエン酸などを調合した食材です。

残念ながらその重曹以外の素材が豆を柔らかくする効果を無効にしてしまうので、黒豆煮に加えても意味がないのです。

黒豆を煮るときに重曹がない!ベーキングパウダーで代用できないときは

黒豆を煮たいけれど重曹がない!
だからといって、今後使うかもわからないのにわざわざ買いに出かけるのは億劫ですよね。

でも安心してください。

黒豆は重曹が無くては絶対に作れないということではありません。

黒豆煮を作る時に重曹を入れるのは、重曹のアルカリ性という性質が食材を柔らかくしてくれるので、黒豆を煮る時に入れると短い時間でお豆を柔らかくしてくれるというだけのことです。

ですから、重曹が無くても作ることはできるのです。

重要なしで作るためには、じっくりコトコト煮ることです。
レシピに重曹が含まれている作り方よりも長めに煮ていきましょう。
時間はかかりますが、問題なくお豆はふっくら柔らかく仕上がりますよ。

また、圧力鍋を使えば重曹が無くても短時間でお豆を柔らかく煮ることができます。

重曹がなくても大丈夫!黒豆の美味しい煮方

重曹を使わずに黒豆を美味しく煮るためのポイントは2つです。

  1. お豆をしっかりと戻すこと。
  2. そして気長にじっくり煮ることです。

まずはお豆を戻す方法からご紹介しましょう。

  1. 黒豆をお店で購入すると、乾燥していますよね。
    ですから、これをお水につけて戻していきます。
    ここでしっかりと芯まで戻すことが、美味しく仕上げるポイントになります。
  2. 乾燥黒豆は洗って水気を切ってお鍋に入れます。
    黒豆の6倍ほどの量の水もお鍋に入れて、そのまま一晩程つけておきます。
    お豆は新豆の場合には短め(6~9時間程度)、古い豆は長め(9~12時間程度)につけるようにしてくださいね。
  3. 一晩たつとお豆はぷっくりと膨らんでいるはずです。
  4. 鍋に錆釘と砂糖をいれて落し蓋をしたら火にかけます。
    砂糖は乾燥していた時の豆の量と同量くらいを目安にしましょう。
  5. 中火で煮ていき、アクが出たら取り除きます。
    アクがでなくなったら蓋をして、弱火で3~4時間ほど煮ていきます。
  6. 黒豆をつまんで、簡単に潰せるくらいまで柔らかくなったら、醤油を大さじ1と塩少々で味を調えます。
    火を消して粗熱がとれたら、冷蔵庫で1日ほど置いて味をなじませます。

ベーキングパウダーで重曹の代用は不可!圧力鍋で黒豆を作る方法

重曹を使わずに黒豆煮を煮ると、3~4時間煮なくてはいけません。

もっと早く煮たいなら、圧力鍋を使うと良いでしょう。

  1. 乾燥黒豆は洗って水気を切って圧力鍋に入れて、黒豆の3.5倍程の水と釘も入れて蓋をします。
    圧力がかかってから、8分ほどしたら火を消して、そのまま圧力が抜けるまで放置します。
  2. この作業で豆が戻ります。
    時間に余裕がある方は、水に漬けて戻してもOKです。
  3. 圧力鍋に砂糖を豆の半量くらいと醤油大さじ1、塩少々を加えて味を見て、問題なければすのこを被せて蓋を締めます。
    お砂糖の量はお好みに合わせて増やしてくださいね。
  4. 圧力がかかってから5分ほど煮たら、そのまま一晩置いて置きましょう。
    煮上がったばかりのときは黒豆は赤っぽい色をしていますが、そのまま一晩煮汁に漬けておくと鮮やかな黒色になりますよ。

豆が煮汁から出てしまうようなら、水や砂糖、醤油、塩で調味して、煮汁を足してくださいね。
煮汁から出てしまうと、シワのよる原因になります。

圧力鍋にも種類があり、高圧力のタイプは更に短い時間で作ることができますよ。
我が家にある高圧力鍋では、戻しも煮るもの2分程度で十分です。

煮る時間が長いほど柔らかくなりますから、お好みの固さに合わせて調整しましょう。

炊飯器で黒豆作り!作り方を紹介

黒豆を煮ることを「炊く」とも表現します。
「炊く」といえば、白米ですよね。

白米を炊くときには炊飯器を使う家庭が多いと思いますが、実は炊飯器で黒豆煮を作ることもできますよ。

5合炊きの炊飯器で、黒豆200g程度を炊くことができます。

作り方は簡単です。

  1. 乾燥黒豆は洗って炊飯釜に入れ、水、砂糖、醤油、塩、錆釘も入れます。
    材料の量は圧力釜のレシピを参考にしてくださいね。
  2. 落し蓋をして蓋をしめたら、お粥モードで炊飯します。
    1度ではまだ豆が固いので、もう一度お粥モードで炊飯しましょう。
  3. 炊きあがったら豆の固さを確認して、柔らかければ容器に移して冷蔵庫で一晩寝かせて味をなじませます。
    豆が少しだけ固いというときには、保温のまましばらく放置すると柔らかくなりますよ。