生魚を調理する時、どのような調理方法を選択しますか?煮魚やフライも良いですが、天日干しや一夜干しなど干し魚にできると、さらに自分で作る魚のレパートリーを増やすことが出来ますよね。
そこで簡単に作る天日干し、一夜干しのやり方についてご紹介をしていきます。
お魚屋さんじゃないと作れないと思っていた干し魚は、意外と簡単に作ることができます。ぜひ挑戦をしてみてください。自分好みの干し魚が出来上がりますよ。
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天日干し?一夜干し?魚の干しのやり方の違いついて
家庭によってスタイルは様々ですが、釣ってきた魚はできるだけ美味しく、しかし簡単に食べたいものです。そこでお勧めなのが干物にすることです。そもそも干物が作られるようになったのは冷蔵庫の無い時代に魚を長く保存できるようにするためです。大量の魚の処理に困った時にもぴったりです。
天日干しは日光に当てて干します。但し長時間当てると品質の維持管理が難しいので短時間天日にあてて後は陰干しする場合が多いです。
「一夜干し」は日光に当てずに風通しのよい場所で干します。スーパーなどで売られている干物は殆どが一夜干しです。温度や風を調節できる専用の器械で干しています。
魚の天日干しのやり方、工程を簡単に説明
私は一匹まるごとの状態の魚を切る事に大きな抵抗を感じるのでとても大変ですが、魚を普段から自分で調理している方にとっては干物つくりはとても簡単です。
魚の天日干しのやり方
- 店頭でよく見かける干物の形に切ります。
まずは腹を切り内臓を取り除きます。腹から尾びれの手前まで切り開き、更に腹から口先まで切り広げて開きます。血合いは丁寧に取り除きます。 - 塩水を作って魚を30分から1時間程度浸けます。塩分濃度は大きめの魚では10%程度、小さめの魚では5%程度が目安です。魚の種類や厚み、食べる人の好みによって適切な塩分濃度は変わってくるので、まずは前述の濃度で作ってみて、2回目以降調節して行きましょう。干物作りには経験がものをいうのです。
- 食塩水から出したらさっと水洗いして水気を拭き取ります。
- 干す時は干し網を利用しましょう。
よくあるのが青色で2段3段になった四角や丸の形をした網です。この中に魚を入れて風通しの良い日陰に吊るします。
そのまま干すと虫が寄ってきたり卵を産み付けられてしまう場合があるので、干し網を使用すると安心です。
味のポイントとなる魚の天日干しの塩分濃度
魚の干物は味付けをしないので浸ける塩水の濃度が非常に重要で味を左右します。
それは何度も作って習得するしかありません。
前項で述べたようにまずは小型の魚は5%程度、大きめの魚は10%程度で作ってみましょう。
塩水に浸けるのではなく塩を直接振る方法もあります。
いつも料理をしている人ならば直接塩を振る方が味の感覚が掴みやすいかもしれません。慣れないうちは全ての魚を同じ方法にするのではなく、塩分濃度の異なる食塩水を使用したり塩を直接振る方法と数通り作ってみることをお勧めします。全てが失敗となるリスクを減らし、今後の参考データにもなります。
天日干しのやり方は?冷蔵庫でもOKな魚の干し方
魚を開いて後は干すだけ…という状況で天気が悪い場合。そのような場合には冷蔵庫で干すことも可能です。魚を串などの棒に刺して深い容器に棒を引っ掛けて入れて蓋をしないで冷蔵庫に入れて置きます。冷蔵庫の中は乾燥していて温度が低いので腐ってしまう事も無く、虫も来ません。とても簡単で上手に干しあがります。ただし冷蔵庫の中が臭くなってしまうので、その点を譲れるならばとても良い干し場所です。
魚を干すときに日光に当てると美味しくなるという話を聞きますが、その科学的根拠は解明されていません。魚を温度の低い風に当てて干すと美味しくなる事は確かなので、冷蔵庫で干すのはとても良い方法なのです。
天日干しができない場合の一夜干しのやり方について
天気が悪かったり場所的に外に干すことの出来ない場合は室内で干すことができます。
今度は冷蔵庫ではなく浴室を使用します。
浴室に吊るして扇風機で風を送ります。
この方法だとお風呂に入っている間とその直後以外は干すことができるのでとても便利です。